作品展:瀧勇さん、懐かしい風景描く--22日まで、御所 /奈良

1月17日15時1分配信 毎日新聞

 懐かしい風景や町家よ、いつまでも――。御所市池之内の瀧勇さん(64)が、5年がかりで市内を隅々まで回り、描いた風景画の作品展「絵に描ける御所の町」が、市役所近くのアザレアホールロビーで開かれている。無料。22日まで。
 瀧さんは、30年前に兵庫県宝塚市から、絵の画題となる地域が豊富にある御所市に転居した。瀧さんは絵を描き始めて約50年。元旺玄会会員で、現在は絵画教室を開いている。
 会社を退職した瀧さんは5年前から、「観光地を除いて残してほしい古民家や残したい風景を視点にスケッチ100枚を目標に描き始めた」と話す。
 作品は画用紙に水性ペンで描いている。作品125枚は今回、市企画課に預けている。同ホールでは75枚を展示。市企画課は随時作品を入れ替えるという。鬼瓦の銭湯や、葛城南小学校校舎など今では見られない風景や、懐かしい風景が描かれている。
 瀧さんは「作品を通じて御所の町の良さを感じてもらいたい」と話している。【山本和良】

串間温泉いこいの里:三セク解散へ 公的資金投入など市議会可決 /宮崎

1月15日17時1分配信 毎日新聞

 串間市議会は13日の臨時会で、「串間温泉いこいの里」を運営する第三セクター「串間リフレッシュビレッジ」(社長・鈴木重格市長、資本金5100万円)への約1000万円の公的資金投入と、市の保有する540株(2700万円)を同社へ無償譲渡する市提案の2議案を賛成多数で可決した。
 同社は3月末で累積赤字が約6600万円に達する見込み。市は経営を断念し、3月末の指定管理者契約期限切れとともに解散して、新たな指定管理者を民間に委託する方針。委託にあたって累積赤字を帳消しにするために持ち株の精算と、不足する分への公的資金の拠出を求めていた。
 議会では資金投入の是非と、解散後の運営見通しについて深夜まで議論が続いたが「温泉存続のためにはやむを得ない」との意見が大勢を占めた。付帯意見として(1)指定管理の委託にあたっては、しっかりした業者を選定する(2)今後も経営改善に努め、投入される公的資金の減額に努力する、などが添えられた。【塩満温】

湯沢雄勝地域3市町村:特典付きパスポート発行、きょうから道の駅などで配布 /秋田

1月15日14時0分配信 毎日新聞

 県内有数の観光地を抱える湯沢雄勝地域3市町村(湯沢市、羽後町、東成瀬村)が、物産プレゼント・宿泊料金10%割引などの特典付きの共通パスポート2000部を発行。同地域の道の駅や仙台市内の観光案内所などで15日から無料配布する。
 パスポートは「雪のこまちの郷(さと) ぐるっと観光」という名称。折り畳みを広げると「湯沢周辺地域アクセススマップ」(冬期バージョン)となる=写真。秋の宮温泉郷、小安峡温泉、稲庭・川連(かわつら)など8エリアに分け、29の協賛店と各店の特典を明示。スタンプを5個集めて応募すると特産品が当たる抽選サービスもある。使用期限は16日~3月15日。
 鈴木俊夫・湯沢市長らが13日、パスポートを持って上京。14日に観光庁長官と面会し、県南地方の冬季観光の素晴らしさをPRした。
 問い合わせは湯沢市観光物産団体連合会(0183・73・2111同市商工観光課内)。【佐藤正伸】

札幌・温泉施設の死亡事故:男児水死で施設を立ち入り検査--市保健所 /北海道

1月15日12時1分配信 毎日新聞

 札幌市北区のホテル「シャトレーゼ・ガトーキングダム・サッポロ」の温泉施設で男児(5)が水死した問題で、札幌市保健所は14日、公衆浴場法に基づき同施設を立ち入り検査したと発表した。
 検査は13日に行い、職員3人が手すり・踏み台の設置の有無や、保護者の同伴なく幼児らを入浴させていないかなどを調査。その結果、施設の構造や管理に問題は認められなかったが、同ホテルに対し、原因の究明と再発防止策を講じるよう口頭で指導した。
 市保健所は14日、注意喚起のため、共同浴室を備えた市内のホテルや旅館など391施設に安全点検や巡回強化などを求める文書を発送した。【内藤陽】

2200体のひな飾り登場 阿智の旅館「石苔亭いしだ」

1月15日11時25分配信 中日新聞

 桃の節句に合わせ、阿智村から根羽村にかけて旧国道沿いをひな人形で飾る「飯田街道ひなまつり」が、今年も3-4月に開かれる。先駆けて14日、阿智村昼神温泉郷の旅館「石苔亭いしだ」に、2200体のひな飾りが登場した。
 ひな飾りは、全国でも珍しい2000体のつるしびなと、200体のひな人形。入り口正面の能舞台「紫宸殿(ししんでん)」をきらびやかに彩る。
 つるしびなは群馬県の工房「地球屋」の職人35人が、絹の着物の古布を使い、3カ月かけて手作り。まりやさるぼぼといった伝統的な52種に、リンゴ、ニンニク玉、湯屋守様の昼神オリジナル3種を創作した。
 ひな人形は地元住民や宿泊客の提供で、引き続き募集している。いしだの逸見尚希社長(40)は「つるしびなをお客さんに手作りしてもらうなど、一緒に盛り上げたい。無病息災を願う飾りなので、見に来るだけでも大歓迎」と話している。
 (石川才子)

「サンピア伊賀」内覧会 複数業者が参加 三重

1月15日8時5分配信 産経新聞

 入札による売却が決まった、三重県伊賀市西明寺の厚生年金福祉施設「ウェルサンピア伊賀」の内覧会が、14日行われた。地元での買い受けを目指す「株式会社伊賀」設立発起人会のほか、複数の業者などが参加した。

 内覧会は、同様施設の売却を進める独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)から業務委託を受けた、東京都の大手不動産会社が実施。参加者が施設の概略説明を受け、客室や広間、厨房(ちゅうぼう)、温泉、付帯施設のスケートリンクなどを見学した。

 RFOでは今後、2月4日に入札参加申し込みを締め切り、19日に東京都内で入札を実施。3月3日に売買契約を締結し、5月29日に施設の引渡しを行う予定。

 一方、設立発起人会の鹿野俊介代表によると、市民などから集めている協賛金の予約額が、昨年12月14日の予約開始以来、すでに500万円を超えたという。予約は1月末まで受け付けている。

かんぽの宿、4月譲渡完了は困難に 総務相、日本郵政社長に「納得できぬ」 

1月15日1時2分配信 産経新聞

 日本郵政が「かんぽの宿」70施設についてオリックスグループと一括譲渡契約を結んだ問題で、鳩山邦夫総務相は14日、日本郵政の西川善文社長を総務省に呼び、譲渡までの経緯を聴いた。西川氏は公募や入札などが適正に行われたことを説明したが、鳩山氏は「今のところ私が納得する可能性は限りなくゼロに近い」と述べ、譲渡の際に必要な会社分割を許可しない考えを重ねて表明。4月1日の譲渡完了は困難な情勢となった。

 14日午後3時20分、西川氏は東京・霞が関の総務省大臣室を訪ねた。鳩山氏との会談は約45分間。西川氏はレジュメを見ながら淡々と経緯を説明。鳩山氏は「なぜ譲渡先がオリックスなのか」「なぜ一括譲渡しなければならないのか」と次々に疑問をぶつけると、西川氏は「従業員の雇用確保が最も大きい」と説明し、理解を求めた。

 だが、鳩山氏は納得せず、西川氏は日本郵政内に弁護士や不動産鑑定士ら専門家による検討委員会をつくり、譲渡経緯を調査することを約束。「総務相の理解を得られるまで認可は求めない」と述べたという。

 会談後、鳩山氏は記者団に対し、「西川氏の説明では納得できなかった」と語り、今の譲渡契約では賛同しない考えを表明。特に譲渡額約109億円について「安すぎる」と強い疑念を抱いており、総務省で独自に資産価値を調査する考えを示した。今週末には大分県内の「かんぽの宿」をプライベートで“視察”する予定も明かした。

 一方、西川氏は面談後、報道陣の取材には応えず、「検討委員会を設置し、真摯(しんし)に検討してまいりたい」とのコメントを文書で出しただけだった。

 日本郵政が譲渡契約を結んだのは主に昭和30~50年代に全国の温泉地や景勝地に開業した「かんぽの宿」69施設と、さいたま市の宿泊施設「ラフレさいたま」(平成12年開業)。加えて東京都品川区や横浜市など首都圏にある2~7階建ての社宅9棟も含まれる。

 日本郵政側は、今年3月期末時点の想定資産額は141億円で、年間約50億円の負債を勘案すれば純資産は93億円にすぎず、「譲渡価格は適正だ」と説明する。だが、「いくら何でも格安だ」(自民中堅)との声が相次いでいる。

 日本郵政は政府が株を100%保有する特殊会社で、総務相の認可がなければ会社分割はできない。民主党など野党も今後も譲渡問題を徹底追及する構えを見せており、契約が宙に浮く可能性が高まっている。

創作料理店のコース料理で「ふぐコラーゲン鍋」-山口・湯田温泉

1月14日20時23分配信 山口経済新聞

 山口・湯田温泉の創作料理店「旬彩 まさらっぷ」(山口市湯田温泉2、TEL 083-928-5775)が1月2日より、「ふぐコラーゲン鍋」の提供を開始した。

 同メニューは、フグ皮を煮凍りにする要領でコラーゲン抽出したものを、フグちり鍋に溶かして食べるもの。鍋を味わった後には、コラーゲンのうま味が詰まったままの鍋を使い、そのまま雑炊にする。

 同店が1月から始めた「創作ふぐづくしコース」のメニューのひとつとして提供しているもので、鍋のほか、フグ刺し、フグ炭火焼き、フグの白子茶碗蒸し、フグの唐揚げなどを提供。コースの料金は5,250円、8,400円、12,600円。「ふぐコラーゲン鍋」単品(雑炊付き)は1,575円で提供する。

 同店では毎月ひとつの食材にスポットを当てたコース料理を提供している。1月はフグで、2月は伊勢エビを予定。これまでにもマツタケ、カニ、アワビなどを取り上げてきた。

 山本和郎店長は「フグ皮から抽出したコラーゲンは、そのまま食べても味がほとんどないが、雑炊にしたときにうま味が増して真価を発揮する」と話す。

 営業時間は11時30分~15時、17時~24時。日曜定休。「創作ふぐづくしコース」は今月31日まで、「ふぐのコラーゲン鍋」(単品)は2月28日まで。

串間温泉いこいの里:市が三セク解散を提案 責任など巡り議会紛糾 /宮崎

1月14日17時1分配信 毎日新聞

 串間市は13日開いた臨時市議会で、同市本城の「串間温泉いこいの里」を運営する第三セクター「串間リフレッシュビレッジ」(社長・鈴木重格市長、資本金5100万円)への公的資金1027万円余りの投入と、市の保有する540株(額面2700万円)を同社へ無償譲渡する2議案を提案した。資本金を上回る赤字を抱えた同社を解散するための措置で、議会は市長の責任問題などを巡り、深夜まで紛糾した。
 市は提案が通れば、3月末の指定管理者契約期限切れとともに同社を解散し、新たに民間企業による経営引き継ぎを模索することにしている。
 同温泉はふるさと創生資金で掘削され96年から営業を始めたが、単年度黒字を計上したのは数年だけで、昨年3月末決算では累積赤字が資本金を上回る5276万円にふくらみ、今年3月末でさらに1300万円増える見通し。市側は三セクによる運営を断念し、残りの累積債務を株の精算でまかなう方針。
 議会の冒頭で鈴木市長は「経営難に陥った責任を感じている」と陳謝したうえで「温泉は市民の大切な財産。新たな民間活力を導入するために債務をできるだけ減らして引き継ぎたい」と提案理由を説明したが、公的資金投入を巡り、市長の責任を問う声が相次いだ。【塩満温】

観光座談会:平和台、京町温泉を新たなスポットに 東国原知事が提案 /宮崎

1月14日17時0分配信 毎日新聞

 みやざき観光コンベンション協会主催の「新春観光座談会」が13日、宮崎市内のホテルで開かれた。東国原英夫知事や九州運輸局の山口一朗・企画観光部長、県内観光産業関係者ら計6人が県観光の展望や課題を話し合った。
 知事は、「今までの発想を捨てて細かい要望に対応するべく創意工夫を」と持論を展開、スポーツ、農業、癒やし体験を取り込んだコース提供の必要性を指摘した。また、えびの市の京町温泉や宮崎市の平和台を「いまいち認知度が不足している」として、新たな観光スポットとして売り出せないか、と提案した。
 また、山口部長は「11年に九州新幹線鹿児島ルートが開業した後、熊本や鹿児島からうまく誘客する方法を考えなければ」と県の抱える課題を指摘した。【種市房子】