ドクターバンク制度 ようやく2人目採用 和歌山

3月5日8時5分配信 産経新聞

 医師を県職員として採用し地域の公立病院に派遣する「ドクターバンク制度」で、県はリハビリテーション科の中村健医師(41)を採用すると発表した。10月から那智勝浦町立温泉病院(同町天満)で2年5カ月間勤務する。同制度は平成17年度にスタートし、5年間で10人の派遣を想定していたが、採用者は中村医師を含め2人にとどまっている。

 県医務課によると、中村医師は福岡県出身で、17~19年に和歌山県立医科大付属病院に勤務。現在は米国のニュージャージー医科歯科大学メディカルスクールで研修を受けている。「全身を診るリハビリテーション医療を地域で生かしたい」と同制度に応募し、面接などの選考試験を経て採用が決まった。今月1日付で県職員に採用され、9月までスクールで研修を続ける。

 ドクターバンク制度では、県が医師を5~3年間の任期付き職員として採用。期間の5分の1は、有給で研修や研究に専念できる。

 県内の人口10万人当たりの医師数(18年末現在)は246・3人で、全国平均(206・3人)を上回っているが、都市部の和歌山市に集中。その他の地域では那賀149・2人、有田163・2人、新宮・東牟婁191・8人と全国平均を下回り、医師不足が深刻化している。

中部横断道の全線開通 課題も浮き彫り 山梨

3月5日8時1分配信 産経新聞

 山梨県内を縦に貫く「中部横断自動車道」の県内区間が、10年以内に全線開通となる見通しだ。海に面した静岡県と一直線で結ばれるため、山梨県内では経済や観光面の効果を期待する声が高まっている。こうした中、県が昨年6月に発足させた「活性化構想策定協議会」(会長・伊藤洋山梨大名誉教授)が2月中旬、横内正明知事に提案書を出した。ただし、全線開通を手放しで喜べない、解決すべき課題も浮き彫りになった。(花岡文也)

 中部横断道沿線の南部エリア(身延、南部、早川の3町)では20年後に人口が半減、観光客も微減傾向が続く-。昨年8月、学識経験者や市町村長らを集めて開かれた活性化構想策定協議会の第2回協議会で、事務局の県はこんな将来予測を提示。同エリアの関係者は表情をこわばらせた。

 同じ予測で、北部エリア(南アルプス、甲斐、中央の3市と昭和町)の人口はほぼ横ばい。中部エリア(市川三郷、増穂、鰍沢の3町)は人口はやや減少するものの観光客は微増し、南部エリアのより厳しい状況が浮き彫りになった。

 ただ、これは「中部横断道の開通を加味していない数字」(県)。県は中部横断道と状況の似た磐越自動車道(福島県いわき市~新潟市、平成9年全線開通)の状況も提示。開通によって活性化する地域が出る半面、一部で人口減が加速する“ストロー現象”と呼ばれる状況が生まれていることが指摘された。

 伊藤会長は「決してうれしくなるデータではないが、(中部横断道では)10年先を考え、何をすべきか考えたい」と話し、議論を深めていった。

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 中部横断道は現在、中央自動車道の双葉ジャンクション(甲斐市)で分岐し、増穂ICまでの約16キロが完成している。

 増穂以南でも、増穂IC~仮称六郷IC(市川三郷町)と仮称富沢IC(南部町)~静岡・仮称吉原ジャンクションは、中日本高速道路がそれぞれ平成28、29年度の完成を目指し工事開始。六郷~富沢間の28キロは国が整備する新直轄方式区間で、3月中に工事着手し、中日本と同様時期に完成する見通しだ。

 道路の途中で整備主体が変わるのは、一部道路が18年2月に開かれた国土交通省の審議機関「国土開発幹線自動車道建設会議」(国幹会議)で新直轄区間に切り替わったため。中部横断道は「採算性が極めて厳しい」(国交省関係者)道路で、これまで造り続けてきた全国の高速道路整備を抑制する中で、「苦肉の策」(同)が取られたのだ。

 さらに同道路をめぐっては横内知事が平成19年、新直轄方式区間の県民負担の軽減を総務省に掛け合い、地方交付税の特別措置を得て150億円減の約30億円に減額された経緯もある。

 こうした“税金”を費やす道路ながら、「(完成済みの中部横断道も)あまり利用していないなあ」(沿線の首長)という現状をどうするかが問われている。

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 活性化構想策定協議会では3つのエリアごとの協議を経て、2月4日に最終の第3回協議会を開催。伊藤会長と南部エリアの複数の町長の間で激しいやり取りが生じた。

 「もっと打って出ないと…」「夢があってもいい」と話す町長に、伊藤会長は「過度に理想を追い求めるのでなく、足元を固めることが重要」と説得、提案書の内容をまとめた。

 提案書では首都圏と中京圏に近く、太平洋と日本海とを結ぶ位置にある県の強みを生かし、双葉JCT~増穂IC間に国際物流中継基地を設けることを提案。しかし、全体的には「地産地消」を掲げ、地域内で活性化する必要性を説いた。

 例えば南部エリアでは、下部温泉の魅力づくりや身延山との連携、地域特産品づくりなど地道な努力が記され、この内容に南部エリアの町長が不満を示したのだった。

 県は3月末に提案書をもとに活性化構想を策定予定で、横内知事は「南部エリアの南には人口100万人近い静岡市があり、ニーズをつかめばさまざまな可能性が出る」と期待を込める。ただ、ニーズをつかむには南部エリアが地域の魅力を磨き直すことが必要となりそうだ。

【新幹線物語】(6完)大阪-鹿児島間、4時間の衝撃

3月7日9時48分配信 産経新聞

 ぐっと近づく鹿児島-。九州新幹線鹿児島ルート(博多-鹿児島中央)が平成23年春に全通、山陽新幹線との直通運行が始まると、新大阪から熊本は3時間20分前後、鹿児島中央までは4時間ほどで結ばれる。現在、新幹線と在来線特急を乗り継ぐと新大阪-鹿児島中央間は5時間程度だが、約1時間の短縮く加え乗り換えが不要になる。かつて「ひかりは西へ」のキャッチフレーズで博多まで延伸された新幹線のネットワークが、ついに九州南端まで伸びる。“4時間ショック”は観光、ビジネス客の時間、距離感覚を大きく変え、航空業界にも激震をもたらしそうだ。

木目調の車内

 九州新幹線鹿児島ルートでは新八代(熊本)-鹿児島中央間(約128キロ)が平成16年3月に開業。800系新幹線「つばめ」が走るが、九州では急勾配が多く山陽新幹線からの乗り入れには、高出力の新型の専用車両が必要となった。JR西日本とJR九州は、19年7月から営業運転されている最新のN700系をベースに共同開発した。

 新型車両は8両編成(定員546人)で先頭はノーズが張り出したエアロ・ダブルウィング形。山陽新幹線区間での最高速度は時速300キロ、九州新幹線内では時速260キロを出す。ボディーカラーは伝統的な青磁の「白藍(あい)」色を使用、客室、デッキ部は落ち着いた木目調のデザインでシートのテーブル、手すりも木製だ。モバイル用コンセントも設置してビジネス客にも対応し、安全への配慮から車内には防犯カメラも設けた。

 博多-新八代間(約121キロ)では駅舎、高架設備の工事は順調に進み、すでにレール敷設も始まっている。

航空業界に激震

 新幹線は常に航空機との競合に挑んできた。のぞみの投入と増発による速達性向上は、沿線の航空路線を次々と駆逐してきた。

 大阪空港から鹿児島空港(鹿児島県霧島市)までは飛行時間こそ1時間強だが、空港が鹿児島市街地から約30キロも離れており、シャトルバスなどを使うと市中心部まではトータルで3時間10分程度かかる。さらに直通新幹線は1時間に1、2本の運行が予想され、便数が限られた航空機の形勢は一層不利だ。

 中国地方ではさらに状況は厳しくなる。広島西飛行場(広島市)から鹿児島空港までは飛行時間は1時間5分でトータルでは2時間強。直通新幹線では2時間半程度と大差はなく、航空機は1日3便だけ。広島県は「JRは航空運賃より安い料金設定にするだろう。航空機は新幹線には太刀打ちできない」(空港振興課)とみる。

 鹿児島便の搭乗率は6割だが、定期路線が同便と宮崎便しかない広島西飛行場にとって利用者減は死活問題。岡山空港(岡山市)も鹿児島便を持つが、3100台の無料駐車場を備えていて、まだしも新幹線との競合に強い。国内路線は他に東京便など3便あるのでインパクトは限定的だ。

 広島西飛行場は5年の新広島空港(現広島空港)の開港後も地元財界や広島市が東京便誘致を希望して、廃港を免れた経緯がある。空港のあり方自体が問い直されそうだ。

 広島、岡山からの鹿児島便を運行する日本エアコミューター(鹿児島県霧島市)は「影響は大きいだろうが鹿児島空港は離島便が充実している。本土観光組は新幹線、離島観光組は飛行機と“棲み分け”ができる可能性もある」(総務グループ)としている。

南九州観光の可能性

 鹿児島市は昨年、NHK大河ドラマ「篤姫」による観光ブームにわいた。屋上に観覧車が回る巨大な駅ビルが隣接した鹿児島中央駅はにぎわいの玄関口だ。

 雄大な桜島、錦江湾の絶景をはじめ西郷隆盛のゆかりの名所も多い。砂蒸し風呂が楽しめる指宿、天孫降臨神話ゆかりの霧島神宮や高千穂峰など隣県の宮崎も含めて観光資源に富む南九州はまた、黒豚料理や焼酎などグルメを楽しめる地でもある。

 直通新幹線の登場は九州観光をアピールする好機。鹿児島など九州7県と経済団体、旅行会社などでつくる「九州観光推進機構」(福岡市)は「修学旅行は近年、コスト高の海外や沖縄から九州方面にシフトする動きがある。2年前には目的地が決まるので、昨年夏には大阪で教員向けの説明会を開催、直通新幹線と九州をPRした」(事務局)と話す。今年は広島など中国地方でも説明会を開催する予定、という

 関西、中国地方の発展を担ってきた新幹線。関西と南九州の異なる文化、経済圏の直結は様々な可能性を秘めている。

 =おわり(この企画は、左山広二が担当しました)

<浴室用家電>防水仕様のテレビや音楽スピーカーなど活況

3月6日19時21分配信 毎日新聞

 「浴室用家電」という聞き慣れないジャンルの商品が活況だ。女性を中心にゆっくり湯船につかる「半身浴」が流行し、長時間入浴する習慣が定着してきたことに目をつけて、お風呂場で映画や音楽などを楽しむ防水仕様のテレビや音楽スピーカーを、電機メーカー各社が相次いで発売している。

 日本ビクターは昨年11月、デジタル携帯音楽プレーヤーを接続して再生する「お風呂スピーカー(SP-AW303=市場想定価格4000円前後)」を発売し、3カ月で予想を上回る1万台を販売した。同社は「20~30歳代女性の入浴時間は平均30分以上とのデータもあり、浴室で過ごす時間を有効に使いたいというニーズが高まっている」(商品企画担当者)と分析する。

 パナソニックは2月下旬、防水ワンセグ(携帯機器向け地上デジタル放送)テレビの新商品「ビエラ・ワンセグ(SV-ME750、同4万5000円前後)」を発売したほか、ソニーも昨年秋に「お風呂ブラビアワンセグ(XDV-W600=同4万円前後)」を投入した。いずれも、映画など長時間番組を見ることを想定して録画機能も付いており、「発売2カ月で目標台数の2倍が売れた」(ソニー)と反応は上々だ。

 ワンセグ機能付きの商品が普及した携帯電話端末でも、防水タイプが急増。現在発売中の機種の8割が防水という富士通は「お風呂でもメールをやり取りしたり、テレビ番組を見る人が増え、今後は防水タイプが携帯電話の標準になる」と予想しており、浴室用の防水家電の競争はさらに過熱しそうだ。【秋本裕子】

子どもの育て方 ある保育園 

子どもの可能性をどのようにして引き出すか―。ある保育園での実践を取材しました。
 
 畑で野菜を育てて自分たちで料理をする保育園児。

 自然とふれあって何が危険か、からだで覚えます。

 年齢の違う子どもが一緒に過ごし人間関係を学ぶ―。

 そんな子育てに、ある保育園が取り組んでいます。

 広島市東区尾長にある保育園、「広島修道院保育センター」です。10年前に開園しました。定員は75人。0歳児から5歳児まで5つのクラスがある小規模保育園で、家庭的な雰囲気を大事にしているといいます。

 園内にある畑の野菜は、子どもたちが水やりや草抜きなどの世話をしています。

 「まずは水をつけて。水をつけてやらんと、はなちゃん」(園児)

 収穫して、自分たちで料理も体験します。

 「自分たちで身近で、いろんなものを感じながら、実体験をするっていうことは、教えてもできないことなので、今の時期にそういうものに触れて感じるということは、大切なことだと思います」(田中照奈園長)

 「わぁー、いいにおい」
 「みんなで作ったけえ、おいしい」(園児)

 「いいですか。はい、お願いします。じゃあ行くよ、出発進行! 」(保育士)

 この日は、3歳児と4歳児が近くにある二葉山まで、片道2時間かけて歩きました。

 「どこまで行くの? 」(地域の人)
 「ふたばやま! 」(園児たち)
 「二葉山登るの?  うわぁー、うそじゃ。おばちゃん、よう登らん。いってらっしゃい」(地域の人)

 山道では、どんぐり拾いに夢中になりました。

 「これねえ、クマがほったあな! 」(園児)

 「山の中では、危険なことがいっぱいあるので、自分たちで自分たちの体を守る、安全を意識するっていうことにもつながると」(田中照奈園長)

 「どんぐりがいっぱいあった」(園児)
 「いっぱいあったよね。 数え切れんぐらい」(竹内悠古主任)
 「数えれんぐらいよ。次はでかいどんぐり書こおっと」(園児)

 保育士と話しながら絵を描く園児。ひとりではうまく言葉にできなかった思いを絵で表現できるよう、保育士が手助けをします。

 「彼は、熊に会いたかったみたいで、山の中で。それがすごい残ってるので、たくさん見つけた穴がたぶん描かれてるんですけど。山の中で探検遊びをしながら登っていくと、山に好奇心が強くなっていくし、それが山が好きにつながっていったら、大きくなったら、きっとこの子は山を大事にしてくれるんじゃないかなって」(竹内悠古主任)

 「お疲れさまです。仕事明けで大変なんですけど、異年齢の今年度について話し合いたいと思います」(竹内悠古主任)
 
 この保育園では、6年前から年齢の違う園児が一緒に過ごす「異年齢保育」に取り組んでいます。月に1回、3歳、4歳、5歳の子どもが混じったグループに分かれ、いろんなことにチャレンジします。同じ仲間と1年を過ごします。

 「やっぱり3歳と5歳となると、すごい差が出てくるんで、空組(5歳児)ができるんで 先に進んでしまって、あとの子が置いてけぼりになったりとか、ちょっと私はそこをストップはかけるんですけど」(保育士)

 「自分がやりたいようにだけじゃなくて、星組(3歳児)がちゃんとできることがあるかとか、助けてあげれるかとか、そういうところにも目を向けてほしいなっていうのはあります」(保育士)

 年齢の違う仲間と一緒に「お店やさんごっこ」です。グループでやりたい店を決め、一緒に商品や道具を作ります。

 「ぼく、モグラ(たたき)がやりたいんじゃもん」(園児)
 「それはよく考えてね。ぼくだけがやりたいのでいいか 考えてよ。じゃあ、ボーリング場やりたい人?  空組(5歳児)のゆうちゃん、1人でできる?  できんと思うよ、先生。どうしようか? 」(保育士)
 「じゃ、ぼく、ボーリング」(園児)
 「ボーリング行く、行ってくれる? 」(保育士)

 回転すしやジュースのお店、それにお風呂屋さんなどを始めるため、子どもたちが力を合わせました。

 そして、オープンの日です。

 「いらっしゃいませ! 」(園児たち)

 年上や年下の子と接することの少ない今どきの子どもたちが相手を意識して、つきあい方を覚えていく機会になっているようです。

 「大人、子ども、どっち? 」
 「子どもよ」(「お風呂屋さん」で園児のやり取り)

 自分で育つ力を持っている子どもたちをどう支え、可能性を引き出していくのか。大人社会が変化し、子育てが難しくなるなか、保育園の果たす役割が大きくなってきているように思えます。

[5日21時7分更新]

RCC

「草野球 スパイク脱いだら くさや級」――足クサ川柳のグランプリ

3月5日19時26分配信 Business Media 誠

 奈良県広陵町の靴下製造販売「岡本」は3月4日、第3回「足クサ川柳」の選考結果を発表した。

 グランプリには「草野球 スパイク脱いだら くさや級」(オレ龍さん)が選ばれ、「『草野球』と『くさや級』のダジャレに気を引かれ、ついつい読み返してしまいます。運動で汗をかいた後、足が蒸れてニオイがしたという経験がそうさせるのでしょうか」(事務局)としている。

 第1回の2007年は「足の裏 かいで思わず イナバウア」、2008年は「洗濯機 『まぜるな危険!』の 妻の文字」など、自虐的な句がグランプリを受賞している。

 準グランプリには、「オレの靴 嗅いで喜ぶ ポチいとし」(きみたろうさん)と「足元の ハイハイわが子 急に立つ」(ずーパパさん)の2作品が選ばれた。「足元」の句について「お子様にとってはきっとびっくりするニオイだったんでしょうね。この句には、足クサの悲しさよりも、親としての喜びが表現されていると感じました。思わず笑顔になってしまいます」(同)

 また足クサ川柳岡本賞には「ときめいた 貴方のにおい 今めまい」(むれ男さん)、「罰ゲーム 俺の靴下 大活躍」(だいちゃん様さん)、「『お帰り♪』と 笑顔で妻は  窓全開」(じぇっとさん)、「クサすぎる 愛の言葉と 彼の足」(蝶胡さん)などの7作品が受賞した。

 同社では、足のにおいをテーマにインターネットで川柳を募集。2008年9月1日から12月1日までに1万2587句の応募があり、社内選考とネットでの投票で選ばれた。

入選作品

何となく 今日も確認 うん、くさい(ブルーグレースさん)

靴は外 靴下バケツで 俺風呂場(ようこちんさん)

1日の 臭着駅は マイホーム(酒井具視さん)

クサくても 足がいのちの 営業マン(六鹿仙さん)

お座敷は 殿様並みの 距離とられ(ひろさん)

美か臭か ブーツを前に 悩む朝(匂宮妃薫子さん)

臭くない? 問われ見廻す フリをする(世界の波平さん)

靴屋にて 店員かわいい 「また来ます」(くさしさん)

二枚目です ルックスじゃなく 靴下が (さごじょうさん)

靴買って 似合うが臭うに 変わる夏(チャオスケさん)

天保通宝:広島藩支えた“偽金” 8日、安佐北区で鋳造を再現 /広島

3月5日16時2分配信 毎日新聞

 ◇県債2兆円超比較に、幕末当時の経緯紹介の紙芝居も--「可部カラスの会」
 江戸末期から明治初期に広島藩が行っていた偽金鋳造を市民団体「可部カラスの会」(友広大造代表)が8日、安佐北区可部東5の可部高校旧グラウンド近くの広場で再現する。江戸時代の幕末、長州征伐や戊辰戦争に絡む出費に加え、大凶作の年が続くなど、借金地獄に悩んだ広島藩の裏側の歴史を振り返る。紙芝居で県債残高が2兆円を超える現在の広島県をも皮肉りながら、偽金作りの経緯を話し、鋳物業を営んでいた友広代表が、会場に炉を据え、“偽金”作りを復活させる。【井上梢】
 当時、可部地区はたたら製鉄など鋳物作りが有名だった。可部の大商人の南原屋当主、木坂文左衛門は広島藩から受けた偽金作りの打診に逆らえなかった。木坂は人目に付かない場所で100人以上の職人を集めた偽金工場を造った。腕利きの職人たちは薄々、偽金作りに加担すると気付きつつも1868年5月から翌年9月まで断続的に作り続けた。記録では31万枚の「天保通宝」を造ったとされる。
 その後、木坂文左衛門は当時の捜査機関「弾正台」に出頭するが、広島藩や職人を守り、1人で罪をかぶって厳しい取り調べを受け、釈放後に亡くなった。
 その後も鋳物産地の可部地区では、五右衛門風呂やマンホール作りを行ったが、大企業の鉄鋼大量生産が広がるにつれ、鋳物作りは消えていった。
 06年ごろから“偽金”作り復活を考えていた友広代表は「可部のイメージを悪くするのではなく、偽金を作らされた職人の苦しい気持ちを知って歴史に思いをはせてほしい」と話した。
 会場は、かつて偽金工場があったとされる場所。“偽金”製造は午前10時と午後2時。問い合わせは同会(090・6407・2580)まで。

<樋口了一>「手紙~親愛なる子供たちへ~」が「泣ける歌」で紹介され「着うた」トップ10入り

3月5日15時50分配信 毎日新聞

 歌手の樋口了一さん(45)が歌う「手紙~親愛なる子供たちへ~」が3日放送の音楽番組「誰も知らない泣ける歌」(日本テレビ系)で取り上げられ、音楽配信ダウンロード数が急増した。配信サービス「レコチョク」(レーベルモバイル)の「着うたフル」で4日付けのデイリーランキングで9位に急浮上。CDや書籍の通信販売を行う「アマゾン」では放送前の790位から25位まで急上昇し、注目が集まっている。

 楽曲は昨年10月に発売。年老いた親から「自分の死を悲しまないでほしい」とつづられた歌詞は元々、ポルトガル語で書かれた差出人不明のメールの文面だった。全国のラジオ曲で流されると「亡くなった親との日々を思い出させてくれる」「苦しくなるからもうかけないでほしい」など賛否両論の反響があった。

 番組ではスタジオライブ形式で樋口さんが楽曲を披露。司会の西田敏行さんは「母も人生終わりのころは、ちょっとぼけちゃって、何度も同じことを繰り返して、途中でさえぎったことがあった。あの世に行って謝りたい」と自身を振り返り、ゲストの高木美保さんは「お風呂に入れてもらい、おむつを取り換えてもらい、育ててもらったことを今の今まで忘れていました」と号泣した。

 樋口さんは4日付けの自身のブログで「この曲が『泣ける歌』なのかどうかは、正直僕には判断できない。ただ、作者不明のこの言葉は、確実に僕らの心の中に静かに何かを残していくってことだけはいえると思う。それが涙になるのか、笑顔になるのか、つらい気持ちになるのか、一人一人の心のスペクトルによってさまざまに映し出される。『赦(ゆる)し』って言葉が浮かんだ」とコメントしている。【西村綾乃】

頑張れ地域交通:信濃路・ゆらりゆられて 信濃吉田駅「両想いの樹」は残った /長野

3月7日13時1分配信 毎日新聞

 ◇長野電鉄・信濃吉田駅、マンション街変容の80年見つめ
 ◇愛が成就、縁起のいいプラタナス 市民憩いのスポット--近隣住民要望で移転保存
 長野電鉄長野線・信濃吉田駅(長野市吉田)の北側に建つマンションの一角に、枝が切り落とされ、寂しげなプラタナスがある。実はこの木、愛を成就させるとのいわれがある「両想(おも)いの樹(き)」。80年前に植えられ、商業地からマンション街へ変容を遂げる古い町を見守っている。
 信濃吉田駅は1926(大正15)年に造られた。97年に橋上駅舎に建て替えられるまで、当時のままの木造駅舎だったという。駅員は1人で、切符の入鋏(にゅうきょう)は省略。近くの中学、高校の通学客が多い。
 木は29(昭和4)年、老舗菓子店「二葉堂」の敷地に植えられた。現在は再開発に伴ってマンションの一角にある。
 30年程前から、現在のように支えの鉄柵を抱え込むように成長。電車を待つ中高生が周囲に集まるようになった。その中で「両想い」のエピソードが生まれる。
 <高校生の男女が電車を待つ間に、鉄柵の左右の支柱に手を添えて言葉を交わすようになった。やがて愛が成就する-->
 このマンションに住む二葉堂会長の清水偉男さん(57)によると、元々、須坂藩主に和菓子を献上していたが、信濃吉田駅の設置に伴い、駅北側に移転。その際、3本のプラタナスを道沿いに植えた。駅周辺は、かつて長野の主要産業だった繭の集積地として栄えた。繭を換金した人が吉田の商店街で買い物をしたため、木のある駅北側は、かつて商店や娯楽施設が軒を連ねたという。
 その一つ、「佐藤写真館」の佐藤典孝さん(53)は「私が小さいころには、映画館だってあった」とかつてのにぎわいを語る。だが、製糸業の衰退やモータリゼーションの到来などで次第に人の流れが変わり、店舗が消えていったという。「小学生の時、手すりに腰を掛けたこともありました」とプラタナスの思い出も振り返った。
 今、信濃吉田駅は再開発などでビルやマンションに囲まれ、木の周辺も商店はまばらになった。
 木の北向かいで「滝の湯」を営む蓑輪三夫さん(65)、一枝さん(65)夫婦は「切ったら惜しいなと思っていた」と口をそろえる。
 滝の湯は57(昭和32)年創業。長野市内で10軒ほどしかない銭湯の一つという。今は宿泊客も受け入れ、運動部の合宿にも利用されるという。
 「昔は商業地だったが、今は『マンション地』。知っているだけで10棟以上建った」と三夫さん。かつては呉服店、パチンコ店、スーパーもあったという。そうした中、プラタナスの木は残った。「切られる運命にあった“昔なじみ”が、残って良かった」と笑う。
 昨年3月、マンション建設のため、伐採の危機にさらされた時、近隣住民の要望で、木は移転保存。先月23日には地区住民自治協議会などによって銘板が設置された。今後は「愛が成就する縁起のいいプラタナス」としてベンチの設置などを計画している。
 二葉堂の清水さんは「まちの要所、要所に『両想いの樹』のようなスポットを作り、我が町・吉田を盛り上げたい」と話している。【竹内良和】

土佐清水市議会:足摺テルメの指定管理者変更 /高知

3月5日16時4分配信 毎日新聞

 4月から指定管理者制度が導入される国民宿舎足摺テルメの運営主体について、土佐清水市は、公募していったん決めた業者が辞退したことから指定管理者の変更を市議会に提案。3日可決された。
 当初、指定管理者としてホテル足摺園(武政憲次社長)を選定し、4月から営業する予定だったが、先月25日に辞退。このため、スーパー銭湯「ぽかぽか温泉」チェーンを展開する創裕(高松市、川北哲社長)に市から打診したところ、引き受けたいとの連絡があった。4月1日以降も休止せず営業継続していくため、3日開会の市議会に追加提案され、即日で採決された。
 市議会は会期を19日までの17日間と決めた後、92億1900万円の09年度一般会計当初予算案など27議案が提出された。一般質問は9日から3日間。【真明薫】