岩手・滝沢村で旅行事業者向けプロモツアー-周辺市町に連携呼びかけ

11月12日17時15分配信 盛岡経済新聞

 滝沢村観光協会(滝沢村鵜飼字中鵜飼、TEL 019-684-2111)は11月11日、観光事業者向けに観光プロモーションツアーを実施した。

 ツアーにはホテル大観(盛岡市繋)、岩手網張温泉(雫石町)、盛岡グランドホテル(愛宕下)、盛岡観光コンベンション協会(盛岡市)などから職員11人が参加。「馬っこパークいわて」や「岩手山麓工房群」、岩魚のにぎり寿司の「いわな館」、「南部曲り家」など、朝から丸1日をかけて10カ所以上の施設をマイクロバスで巡った。

 ホテル大観の佐藤康副社長は「普段何気なく通り過ぎる道にこんなに楽しい場所があるとは驚き。一般的な周知よりも秘境的な扱いにすると新鮮では」と意欲的にツアーを楽しんだ様子。また、ツアーの一部に参加した同村柳村典秀村長は「滝沢村は宿泊施設がない分、どうしても滞在型の観光客が訪れにくい。集客不足を補うために村外の宿泊施設と連携することが必要」と市町村の枠を超えた積極的な連携を訴えた。

 岩手山の登山やチャグチャグ馬コなどで全国に知られる滝沢村だが、周辺にある豊かな自然景観や観光資源について全国的な認知度はいまひとつ。岩手山麓周辺にはネーチャースポットや工芸品の工房などの観光資源が点在する一方、全般的な整備や情報発信の不足が課題となっていた。

 柳村村長による観光を主軸とした地域活性化が方向付けられたのが2006年。以来、同村全体の活性化ビジョンにおける観光産業の位置づけが再び重要視され始めたことで、ソフト・ハード両面からのてこ入れを模索してきた。

 今回の観光業者向けプロモーションツアーはその一連の流れで、観光協会と会員の岩手山麓工芸会などが地道に話し合いながら実現したもの。周辺市町の観光業者を対象とした例は珍しく、同協会としてはこれを機に多様化する観光客のニーズに沿った情報発信への土台作りをしたい考え。

松山市:中心市街地活性化基本計画、国に認定される /愛媛

11月12日17時3分配信 毎日新聞

 松山市が内閣府に申請していた「中心市街地活性化基本計画」が11日、認定された。
 同計画は、「にぎわいのある商業のまち・観光交流のまち」の実現を目的とした68事業で、期間は今年11月から13年3月まで。対象地域は、松山城、道後温泉、JR松山駅、松山市駅など中心市街地約450ヘクタール。観光資源を活用したイベントやキャンペーンの実施や商店街の空き店舗への新しい店の誘致などの他、県立中央病院の再整備なども盛り込んでいる。
 市は民間で組織された松山市中心市街地活性化協議会と連携しながらこの計画を策定し、今年10月に認定申請をしていた。【松田文】

奥津渓谷:紅葉トンネル、深まる秋彩る /岡山

11月12日16時2分配信 毎日新聞

 県北・鏡野町の上斎原にある恩原湖畔や同奥津川西の奥津温泉、国指定名勝・奥津渓で紅葉が見ごろとなり、観光客の目を楽しませている。恩原湖には湖畔の紅葉や白樺が湖面に映える。奥津渓谷沿いでは、公園にある紅葉のトンネル=写真=が、深まる秋と冬の到来を感じさせている。【檜山佑二】

伊香保温泉:見ごろの紅葉、ライトアップ /群馬

11月12日13時1分配信 毎日新聞

 ◇橋の朱・湯の黄金、幻想のコントラスト
 伊香保温泉(渋川市)の紅葉が見ごろを迎えた。源泉に近い「河鹿(かじか)橋」周辺は夜間にライトアップされ、幻想的な眺めが旅館の宿泊客らを楽しませている=写真。
 「夜も紅葉が見られるように」と伊香保温泉観光協会が8年前から始めた。周囲の道沿いや欄干に設置した計33個のライトがモミジやカエデ、クヌギなどを下から照らし、朱色の橋と下を流れる黄金色の湯と鮮やかなコントラストを描く。
 ライトアップは24日までの午後4時半~午後10時半。見ごろは今週いっぱい。【伊澤拓也】

下駄供養祭:伊豆長岡温泉で開催 /静岡

11月12日12時1分配信 毎日新聞

 伊豆の国市の伊豆長岡温泉で11日、宿泊客が履き、使い古したげたに感謝する「下駄(げた)供養祭」が行われた。
 「二の字、二の字のげたの跡」と称されるげたの歯形にちなみ、1が四つ並ぶ毎年11月11日に開催。会場の湯らっくす公園には、40軒の旅館やホテルから集まった約1000足のげたが入った直径1・8メートルの大かがりが設置され、祭壇を前に僧侶が読経、旅館のおかみや芸妓(げいぎ)らが焼香した。
 市民や観光客ら約200人が見守る中、主催の同市観光協会の安田昌代会長、望月良和市長らが点火。勢いよく燃え上がり、長年の労苦に感謝すると共に商売繁盛を祈願した。62年から始まった独自の祭事で47回目。【安味伸一】

甲信越の百選「清津峡」紅葉の期間長く 新潟

11月12日8時3分配信 産経新聞

 「いつもの年なら11月上旬には終わる紅葉が、今年は珍しく中旬まで続きそうです。運が良ければ紅葉と雪を一緒に楽しめるかもしれませんよ」(十日町市観光協会中里支部)。

 新潟、群馬県境にある白砂山(2140メートル)を水源とする清津川に沿いに12・5キロにわたる切り立った岩壁は、黒部峡谷(富山県)と大杉峡谷(三重県)と並んで日本三大峡谷と称される。清津峡温泉から上流約8キロの景観が特にすばらしく、角張った棒状の岩を束ねたように見える柱状節理が高さ50~100メートルの断崖(だんがい)となって続いている。

 紅葉だけなら清津峡温泉街からの眺めだけでも十分だが、清津峡渓谷トンネルからは紅葉と荒々しい柱状節理の断崖の両方を楽しめる。トンネルは昭和63年に峡谷沿いの遊歩道で起きた落石事故で男性が犠牲になり、安全にこの絶景を楽しめるように、県の助成を受けた地元の旧中里村が平成4年から掘削工事を始め、8年10月にオープンさせた。

 長さ約750メートルのトンネルの途中にある3カ所の見晴所からは目前に柱状節理の断崖が迫ってくる。トンネルの終点のパノラマステーションからは温泉街に向かって峡谷を一望でき、荒々しい柱状節理の間を清津川が流れ、紅葉した斜面が重なり合うように続く遠望が美しい。最寄りの市営駐車場からトンネルまで徒歩3分ほどで手軽に峡谷美を楽しめる人気のスポットだ。(石田征広) 

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【用語解説】清津峡

 上信越高原国立公園に含まれ日本の紅葉百選に選ばれている。関越自動車道の塩沢石打ICから国道353号経由して車で約25分。清津峡温泉街の近くに3カ所の市営駐車場があり、トンネルに最も近く70台収容の第1駐車場から入坑口までは徒歩約3分。入坑は有料で高校生以上の大人500円。小中学生の小人250円。11月のトンネルの開坑時間は午前8時半~午後5時(降雪で1月中旬~3月中旬休業)。問い合わせは十日町市観光協会中里支部(電)025・763・3168。

晩秋にぎわう、下呂味わう 謝肉祭で飛騨牛ふるまう

11月11日11時6分配信 中日新聞

 【岐阜県】「下呂温泉謝肉祭」が九日、下呂市幸田の飛騨川河川敷・しらさぎ緑地であり、観光客や家族連れなど約六千人が訪れ、飛騨牛や下呂市で発見された新種米「龍(りゅう)の瞳(ひとみ)」のご飯など下呂の味覚を味わった。

 下呂温泉旅館協同組合の主催で三回目。旅館が共同出資する下呂温泉牧場産の飛騨牛約一頭分を用意。肉の炭火焼きと、龍の瞳のご飯、芋煮汁のセットを一人前二百円で提供した。長い行列ができ、予定を超える二千百四十九食を売った。

 特設の足湯や太鼓、バンドの演奏のほか、牧場で飼育している牛の展示、移動動物園もあった。中津川市加子母の吉川直さん(60)、美濃さん(61)夫妻は「飛騨牛も龍の瞳もおいしかった」と話していた。

 (福本雅則)

プロの一手かたずのむ 津・榊原温泉で天元戦第1局

11月11日11時6分配信 中日新聞

 【三重県】囲碁の第34期天元戦5番勝負(中日新聞社主催)の第1局が10日行われた津市榊原町の榊原温泉「湯元榊原館」では、河野臨天元(27)と張栩名人・碁聖(28)の対局の流れを説明する大盤解説会が開かれた。

 中野寛也九段(39)が、日本棋院県支部連合会顧問の山本紀さん(68)をアシスタントに対局者の狙いを分析しながら一手ずつ解説。詰め掛けた地元の囲碁ファンら約100人がプロの思考の神髄に触れた。対局を中盤までモニター観戦して臨んだ中野九段は節目ごとに、「ここはほぼノータイムで打っていました」「これは中国(棋界)ではやりの手」などと指摘。実際と異なる打ち方も示し、確保できる地の違いなどを分かりやすく説明した。

 会場は来場者の熱気であふれ、大盤まで歩み寄って質問する人も。次の一手を予想するクイズでは張名人・碁聖の158手目が採用され、正解で対局者の色紙などがもらえるとあり、全員が一生懸命に頭をひねっていた。

 (片山健生)

熊野古道スタンプラリー 「完全踏破」第1号、兵庫・洲本の中田さんに証明書

11月11日8時6分配信 産経新聞

 和歌山県が熊野古道・中辺路ルートに整備したすべての押印所のスタンプを収集し、「完全踏破」の第1号となった兵庫県洲本市のNPO法人理事、中田太郎さん(59)に10日、仁坂吉伸知事から完全踏破証明書が手渡された。

 県は中辺路に押印所16カ所を新設し、既設分と合わせて36カ所のスタンプラリーを10月に整備。中田さんは同月、田辺市中辺路町栗栖川の民宿で発売されたばかりの新たな押印帳を購入し、6日間かけて踏破した。中辺路は9月に歩いたばかりで、11月には大辺路も踏破したという。

 中田さんは57歳で金融機関を退職後、山歩きやヨットなどに挑戦。スタンプラリーについて「目標があるとやる気が起きる。熊野古道は風景に変化があるので楽しめた」と話していた。

 ラリーは36カ所の完歩スタンプを集めて県地域づくり課に郵送すると、知事名による完全踏破証明書を発行し、県内の温泉旅館・ホテルのペア宿泊券を抽選で年間2人にプレゼントする。問い合わせは同課((電)073・441・2374)へ。

病院浴室 70代女性死亡 大やけど、蛇口から55度の湯

11月11日8時1分配信 産経新聞

 千葉市は10日、市立青葉病院(中央区)で入院患者女性が入浴中に死亡したと発表した。

 病院によると、死亡したのは70歳代後半の女性で、両ひざの関節症の手術のため10月31日に入院。6日午後2時ごろ、担当看護師が浴室まで案内したあと1人で入浴。30分後に看護師が浴室を確認したところ、蛇口から湯を出した状態で浴槽につかり、意識を失っていた。

 風呂には20~30センチの湯がたまっており、蛇口から出る湯の温度は約55度だった。首から下に大やけどを負うなどしており、7日未明に死亡した。

 病院では女性の死亡直後に千葉中央署に異常死として届けた。同署では、女性の肩に打撲痕なども認められることから、事件事故両面で調べている。

 蛇口は自分で湯と水の栓を調節しながら温度を調整する方式。湯の栓だけ開けた場合、温度は約55度になるという。