会津鉄道:ネコの名誉駅長「ばす」を表彰--芦ノ牧温泉駅 /福島

12月19日13時1分配信 毎日新聞

 会津地方を走る第三セクター「会津鉄道」の芦ノ牧温泉駅(会津若松市大戸町)で18日、名誉駅長の老猫「ばす」がトップセールスレディとして表彰され、真新しい駅長室などをもらった。
 ばすは00年6月から同駅にすみ着いているメス猫で、推定年齢は14歳。今年5月に名誉駅長に任命された。人に愛嬌(あいきょう)を振りまくわけではないが、泰然とした仕草が人気を集め、5月からの半年間で、キーホルダーやポストカードなどのオリジナルグッズで約70万円を売り上げた。同駅の乗降客数も、前年同期の1・5倍の約2万8000人に増えた。
 この日、大石直社長が「お客様に臆することなく、威厳ある猫駅長をまい進してください」などとする表彰状を贈呈。ばすは新しい駅長室に入れられたり、新しい帽子を被(かぶ)らされたり、面倒な駅長業務をこなしていた。【太田穣】

岩手・宮城内陸地震:土砂ダム水位計、降雪期間は停止--東北地整局 /宮城

12月19日12時1分配信 毎日新聞

 ◇ヘリ監視に
 岩手・宮城内陸地震により栗原市花山の迫川流域にできた土砂ダムについて、東北地方整備局は18日、温湯(ぬるゆ)温泉より上流のダムに設置したセンサー・水位計の稼働を降雪期間中停止すると発表した。電源確保が難しくなるためで、ヘリコプターによる監視活動を月1~2回実施し安全確保に努めるという。
 同局によると、迫川流域には、センサー3基、水位計6基を設置していたが、多くは既に撤去済みで、雪解け後に稼働再開する方針。雪解け時期には流量増加が予想されるため、仙台管区気象台などと連携し災害防止を徹底するとしている。
 また、金子一義国土交通相が同局の新合同庁舎建設計画の凍結を表明したことについては、「国の方針決定を待って対応を決めたい」とした。
 現在の庁舎は既に耐震化工事が済んでいるが、同局は「震度5強の県沖地震なら耐えられるものの、それ以上の地震が起きれば業務が継続できなくなる可能性がある。現庁舎でこれ以上の耐震化工事を行うことは困難」としている。【青木純】

アミューズメント施設「ハマボール イアス」が2009年3月に誕生

12月18日20時18分配信 ヨコハマ経済新聞

 2006年1月に老朽化のため閉館したアミューズメント施設「ハマボール」を運営してきたミツウロコ(東京都千代田区)は12月18日、同施設を建て替えて、2009年3月12日に「HAMABOWL EAS(ハマボール イアス)」としてオープンすることを発表した。

 「HAMABOWL EAS」は、「大人のためのリラックス・ビル」をコンセプトとする複合施設で、施設の愛称は「恋ビル EAS」。ボーリング場、スパ、フィットネスの3施設を核に、カラオケ、レストラン、ダーツバー、スイーツビュッフェなどの「リラックスを提供するテナント」で構成する、8階建て、延床面積約8,000平方メートルの横浜最大規模のアミューズメント施設が誕生する。

 ボウリング場「ハマボール」は7階・8階の約3,140平方メートルの落ち着いた雰囲気のフロアに32レーンを設ける。地下1,500メートルからくみ上げる天然温泉による温泉施設「SPA EAS(スパ イアス)」は4階~7階の6,600平方メートルに展開し、東京ドームが運営する都内最大級の温泉施設「スパラクーア」がプロデュースする。フィットネスクラブ「ティップネス」は、2階・3階フロアにトレーニングジム、プール、スタジオをなどを設ける。

 出店するテナントは、備長炭で焼く串焼きと鳥料理の「鳥どり」、お座敷個室も備える焼き肉レストラン「叙々苑」、職人が石窯で焼くピザを提供するイタリアンレストラン「トラットリア ピッツェリア&バール ロジック横浜」、小皿料理とグリルを楽しめるスペインバル&グリルレストラン「タパ タパス横浜ハマボール店」。アジア風のカフェ&ダイニング「プルメリア カフェ」、デジタルダーツや大型プロジェクターを備えるダーツバー「ベノア」、アジアンリゾートをコンセプトとするカラオケ&ダイニング「パセラ」、パティシエによる自家製ケーキを提供するスイーツビュッフェ「ナチュラル リーフ」、鶴屋町で人気のカフェの新店舗となるカフェ・ダイニング「リマプル アネックス」。

 そのほかに、ヘアサロン「モッズ・ヘア」、ネイルとアイラッシュのスクール「NUMBER・1」、ドコモショップなどが出店する。

 施設名の「HAMABOWL EAS」は日本語の「癒す」と「easy(気楽な)」に由来する造語で、「Entertainment And Sports / Spa」の頭文字になっている。

 開発面積は、敷地面積=約5,216平方メートル、延床面積=約26,897平方メートル。施設管理は商業施設のマネジメント会社ザイマックスキューブが行う。年間来場者数=約150万人、売上金額=約30億円を見込むという。総工費は90億円。

“再打ち上げ”なるか 毛利さん故郷「余市宇宙記念館」休館

12月18日18時33分配信 産経新聞

 北海道余市(よいち)町出身の宇宙飛行士、毛利衛(もうりまもる)さん(60)の功績をたたえ、同町に建設された「余市宇宙記念館」が、18日で休館することになった。

 記念館を運営する第三セクター、株式会社「余市宇宙記念館」(社長・上野盛・余市町長)が18日に開いた臨時株主総会で、会社の解散と精算を決めたためだ。入館者数の減少による赤字の増加が主な理由。

 余市町では、休館後も施設を残し、民間委託など、さまざまな再生の道を模索し、来年度のできるだけ早い時期に営業を再開させたいとしている。しかし、具体的な再生案はなく、再開には困難が予想される。

 臨時株式総会後、上野町長らが記者会見し、休館の理由について、新谷邦夫(あらやくにお)副町長が「開館の4、5年後から入館者が減少してきた。営業努力をしてきたが、歯止めがかからなかった。町もいろんなことを考えてきたが、このような残念な結果になった」と説明した。

 19日以降、記念館の展示コーナーや売店などすべての営業を打ち切り、社員4人も12月末で全員解雇となる。

 同館は、平成4年に日本人として初めてスペースシャトルに搭乗した毛利さんの功績を伝えようと、平成10年4月に総額約27億円をかけてオープンした。

 同社の資本金9050万円のうち75%を市が負担。無重力の宇宙遊泳を疑似体験できるアトラクションなどを目玉に、宇宙食や毛利さんが着た訓練服などを展示していた。

 同館によると、開館当初は人気が高く、初年度の平成10年度には15万1164人が訪れたものの、入館者数は年々減少。19年度には4万5061人まで落ち込んだ。特に11月から3月までの冬の期間の入館者数が少なかったという。19年度末までの累積損失額は7518万円に及んだ。

 記念館が休館になることを知り18日、記念館に来た町内に住む無職、金子勝彦さん(75)は「余市町の名物がなくなってしまうのはさみしい。開館当時の盛大なイベントを懐かしく思いだし、写真を撮りに来た」と話した。

 また、かつて毛利さんの実家があった場所で「宇宙の湯 余市川温泉」を経営する茅根(かやね)英昭さん(36)は「余市町は毛利さんの故郷であるだけに残念。総合的に利用できる施設にするなど、さまざまな工夫を凝らして、記念館を再開させてほしい」と話した。宇宙への夢がつまった記念館の“再打ち上げ”はなるのか。

サザンカ咲き始める 平草原公園(和歌山)

12月18日17時7分配信 紀伊民報

 白浜町の平草原公園で、サザンカ(ツバキ科)が咲き始めた。赤い花が来園者を楽しませている。今年は例年より半月ほど早い開花で、見ごろは来年1月上旬という。
 園内の池近くに約400本を植えている。古い木は根元の直径が約20センチ、樹高が4メートル近くあり、日当たりの良い木から次々と咲いている。
 町観光課によると、白浜温泉への新婚旅行客が多かった1960年代に、結婚記念として植樹された木が多いという。観光課は「観光案内のパンフレットには1月上旬からの咲き始めとしているが、すでに咲き始めた。サザンカを見に公園に遊びに来てほしい」と話している。

国際チャーター便1年半利用なし 南紀白浜空港(和歌山)

12月18日17時6分配信 紀伊民報

 南紀白浜空港(白浜町)への国際チャーター便が1年半にわたり途絶えている。県は本年度、運航会社への助成金制度を設けたが、18日現在、利用はゼロ。県観光交流課は「需要はあるが、時期や規模などの条件が合わず、実現に至っていない。粘り強く誘致に取り組みたい」と話している。
 県は海外から紀南に直接的に誘客を図る手段として、国際チャーター便の乗り入れを重要課題と認識してきた。地域の観光事業者と協力し、海外の航空会社に働き掛けるなど誘致活動を展開している。
 これまで韓国や中国、台湾からの利用があり、2006年には9便の運航があった。ところが、06年6月27日を最後に乗り入れはなく、昨年度は予定していた香港からのチャーター便が中止になった。
 県は本年度から、国際チャーター便運航会社に対し、外国人乗客が御坊市以南で1泊以上宿泊することを条件に、往復で最大50万円を助成する支援制度を設置。乗り入れ時に必要な入国審査や税関通関業務の支援も進めている。
 現在、大阪の旅行代理店が元旦に白浜空港を出発する台北旅行を企画しており、正式に国土交通省に空港利用の申請があれば、1年半ぶりという。
 このほどあった県議会12月定例会一般質問で、前芝雅嗣議員(自民、東牟婁郡)は「石川や宮崎、福岡には多くのチャーター便が飛んでいる。県の取り組みが足りないのでは」と質問。永井慶一商工観光労働部長は「世界経済の後退や急激な円高の中ではあるが、海外の旅行会社などに観光の魅力やチャーター便の支援制度をアピールしたい」と答弁した。
 チャーター便が途絶えている理由について、比較的近くに関西国際空港があることや白浜空港の規模の問題が指摘されている。県観光交流課は「さまざまな要因が絡み、『これを解決すれば』とはいえない。アジアを中心に、紀南は観光地としての人気があるので何とか実現に結びつけたい」と話している。
 石川県の能登空港では07年度に55便、08年度も10日現在で46便が運航。石川県によると、地元の大手旅館「加賀屋」を中心に、民間の誘致団体が積極的な活動をしているためで、ほとんどが台湾からの利用。温泉や雪が人気を集め、経済効果も大きいという。石川県も団体への助成や出入国の利便性を図るなどの支援をしている。

「愛称考えて」 紀州クエキャラクター(和歌山)

12月18日17時3分配信 紀伊民報

 紀州クエのブランド化に取り組んでいる白浜町商工会は、このほど決まったマスコットキャラクターの大型シールを商工会館の玄関ガラスに張り出した。キャラクターの名称の公募とクエのPRを兼ねたもので「当分の間、張っておく」という。

 大きさは縦、横とも最大2・18メートル、褐色の体に青色の法被姿で迫力満点。会館前の県道を行き来するドライバーを笑顔で迎えている。

 デザインは全国から応募のあった235点の中から、11月に大阪市の自営業塩崎アユミさん(30)の作品に決定。いま名前を公募している。

 応募は、ハガキやファクス、電子メールで住所、氏名、年齢、電話番号、性別と名称(漢字・英字はふりがな記入)を書いて白浜町3031の100、白浜町商工会へ。

 来年1月10日まで受け付け、同20日に発表。名付け親に「くえ鍋セット」を贈る。同名称が複数の場合は抽選。

 クエのブランド化には、同商工会が中心になり白浜観光協会と白浜温泉旅館協同組合で「地域資源・全国展開プロジェクト」委員会をつくって取り組んでいる。

 問い合わせは同商工会(0739・42・4686)へ。

歳末点描’08:迎春準備、着々と 武雄温泉楼門で大掃除 /佐賀

12月18日16時1分配信 毎日新聞

 武雄市の「武雄温泉楼門」(国重要文化財)で17日、年末恒例の大掃除があり、武雄温泉の従業員らが楼門のすす払いなど新年を迎える準備をした。
 同温泉の休館日は、年間を通じてこの日だけ。朱塗りの楼門では、緑色の法被を着た従業員たちが長さ約3メートルのササを使い、一年間のほこりを丁寧に払った。また、大浴場の浴槽や床もブラシで磨き上げていた。
 同温泉は、年末年始も午前6時半から深夜0時まで営業する。
 07年の入湯客は42万5000人だったが、今年は不況などが響いて40万人となりそうだという。【原田哲郎】

歳末点描’08:甘酸っぱい香り 県庁前で「柚子まつり」 /宮崎

12月19日16時1分配信 毎日新聞

 21日の冬至はユズ風呂に――宮崎市の県庁前楠並木通りで18日、「日之影 柚子(ゆず)まつり」が始まった。露店からは黄色く実った特産のユズが、甘酸っぱい香りを漂わせている。19日まで。
 鍋物や焼き物にも相性がいいが、冬至にユズ風呂に入ると「一年間風邪をひかない」ともいわれる。10店が出店しており、ユズコショウ、ユズミソなどの加工品も並ぶ。ユズは1袋300~500円。2日間で約3000個を準備している。

全国高校駅伝:県勢紹介/上 中京高校=2年ぶり28回目 /岐阜

12月19日13時2分配信 毎日新聞

 ◇まず「生活をきちっと」--家事こなし、自主練習も
 男子第59回、女子第20回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社・日本陸連・全国高体連など主催)が21日、京都市の西京極陸上競技場を発着点にした男子42・195キロ、女子21・0975キロのコースで行われる。男子は47チーム、第20回記念大会となる女子は58チームが参加。県内からは、男子は2年ぶり28回目の中京高校(瑞浪市)、女子は3年ぶり6回目となる県立中津商業高(中津川市)が出場する。夢の都大路に挑む2校を2回に分けて紹介する。【石山絵歩】
 中京高校の陸上部員20人のほとんどは、学校の寮で共同生活をしている。部員たちと一緒に寮生活を送る久保田晃弘陸上部監督(43)は「生活面をきちっとすることが、駅伝でいい結果につながる」と考えており、生徒たちはごみ出し、風呂炊き、朝夕の食事の支度まで家事のすべてをこなす。2、3人1組で1週間に2回ほどまわってくる食事当番は、栄養士やお手伝いさんがいない中、マーボー豆腐、副食にサラダなど、バランスのいい献立を考える。このため、貧血になる部員は一人もいないという。
 「家族と離れた集団生活の中で生まれる協調性や自律性が、必ずレースに生きる」と話す久保田監督。「駅伝の練習は、長く続けることが重要」と朝は6時15分から約10キロ、夕方はインターバル練習など1日平均20キロを走る。「物足りない」と感じる部員はさらに独自練習をする。
 県大会、東海大会ともに4区(8・0975キロ)で区間新記録を出した宮脇千博選手(2年)は、取材で訪問した日、メニューのインターバル練習を12本繰り返した後もトラックを走り続け、約5分後にやっと納得した顔を見せた。
 今年9月に静岡県の陸上競技会で、高校生トップクラスの五千メートル14分4秒51を出したエースの押川裕貴主将(3年)は、「先に後輩が自己ベストを出していたので、自分もやってやろうと思えた」という。今年のチームは押川主将や中距離が得意でスピードがある安西拓弥選手(3年)など、特徴がある選手がそろっている。
 多くのチームが大会直前までオーダーを決めない中、中京は大会を3週間後に控えた11月下旬にオーダーを発表した。早い段階で本番での走りをイメージし、担当する区間に対して責任感を持ってもらうためという。選手らは既に都大路で自分が走る区間を2回試走し、ペース配分などを体に覚えさせた。1区から上位争いに絡み、狙うは全国大会8位入賞だ。