どんな食器も落とさない?家事ロボット進化型登場

12月18日12時14分配信 読売新聞

 東京大学とパナソニックは17日、食器の後片付けをするロボットを発表した。

 流し台の食器を優しくつかみ、軽くすすいだ後、食器洗い機に収納する。

 研究チームは将来、洗濯物のたたみや風呂掃除、ぞうきんがけなど、より高度な家事ができるロボットの開発も目指している。

 ロボットは、長さ約1メートルの腕だけだが、流し台のレール上を水平に移動でき、三つの関節を使って柔らかな動きができる。台所に形や大きさが違う皿やコップが乱雑に積み重ねてあっても、天井のテレビカメラが食器の形状や位置を確認、手のひらのセンサーの情報と合わせて、ぬれて滑りやすい食器も一個一個落とさずに運ぶことができる。

ひだホテルプラザ:天然温泉の湧出祝い、記念式典 /岐阜

12月18日12時1分配信 毎日新聞

 高山市花岡町の「ひだホテルプラザ」で16日、天然温泉「飛天の湯」の湧出(ゆうしゅつ)と、温泉給湯設備の完成を祝う記念式典が行われた。北アルプスが一望できる展望風呂などが21日からオープンする。
 敷地内で湧出する温泉は泉温30度、毎分406リットルのナトリウム塩化物温泉。擦り傷、やけど、神経痛などに効能があるとされる。同ホテルは1972年にオープン。800人収容の高山市内では3番目の大規模ホテル。堀泰則社長は「飛騨高山の温泉ブランド力を高めたい」と話した。【奈良正臣】

大原観光 ゆっくり楽しんで 大原小児童がリーフレット作製

12月18日10時29分配信 京都新聞

 京都市左京区の大原小の5、6年生17人が大原地域で初めてになる宿泊施設と体験型施設に絞った紹介リーフレットを3000部作った。「大原を時間をかけてゆっくり楽しんでほしい」との思いで、市内各所のホテルや商業施設など6カ所にも100部ずつ配った。
 大原小は昨年度、地元の良さを知ろうと「大原里山通信社」を結成し、観光名所や土産物店を扱った紹介リーフレットを作った。
 本年度は、営業部のメンバーが地域の数多くの施設から体験型を3カ所、宿泊を10カ所選び、訪ねる約束を電話で取った。その後、取材部が施設で話を聞いたり写真を撮り、編集部がパソコンを使って記事や写真、地図を配置した。
 B5判4ページのカラー刷りのリーフレットには、体験できる草木染などの内容、民宿や旅館のおすすめ料理や風呂、庭の様子を写真付きで紹介した。各施設からの一言や連絡先、地図も掲載した。
 6年の後藤慎平君(11)は「リーフレットを見て、他県からも多くの人に来てもらい、大原がにぎやかになってほしい」と話していた。

22年ぶり栄誉に滝田監督感慨…報知映画賞表彰式

12月18日8時0分配信 スポーツ報知

 ◆第33回報知映画賞・作品賞・邦画 第33回報知映画賞の表彰式が17日、東京・港区のザ・プリンス パークタワー東京で行われた。

 作品賞に輝いた「おくりびと」を代表してブロンズを受け取った滝田洋二郎監督(53)は報知映画賞との深い縁に受賞を喜んだ。

 22年前に「コミック雑誌なんかいらない!」(第11回)で、当時最年少として作品賞監督となった。「当時30歳だった無名の新人で、とても小さな作品だったけど、とても勇気づけられた」

 選考委員会では「崇高なものさえ感じさせる」と評価された。今作は遺体をひつぎに納める納棺師を主人公にした作品。滝田監督は「死を題材にしたものだけど前向きな作品。自分でもこういう作品が撮れるようになった」と胸を張った。次回作「釣りキチ三平」(09年3月20日公開)も控え、来年の活躍も期待される。

 表彰式には映画の企画者でもある主演の本木雅弘(42)も出席を望んでいたが、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」が撮影中で、その願いはかなわず。キャストを代表して壇上に上がったのは、自身、映画賞の常連でもある笹野高史(60)。マイクに頭をぶつけるおなじみのパフォーマンスで場を和ませ「私は監督に指導されるまま、お風呂に入っていただけ」と監督を立てた。

 9月のモントリオール世界映画祭グランプリをスタートに、計3つの国内映画賞で作品賞。「賞は分からない」と話した滝田監督に対し、笹野は「(アメリカの)アカデミーをとりたい」と声高に話した。今作は米アカデミー賞の外国語映画部門の日本代表に選出。09年1月22日に5作に絞り込まれた候補が発表。04年「たそがれ清兵衛」(山田洋次監督)以来となるノミネート入りを目指す。

 ◆おくりびと 葬儀で遺体をひつぎに納める納棺師としての道を歩み始めるリストラされたチェロ奏者(本木雅弘)が、さまざまな死と向き合いながら人間の尊厳や家族のきずなを見つめる姿を描く。本木が旅先で遭遇したことをきっかけに10年越しで映画化された。

日本航空・西松 遙社長の倹約がアメリカで称賛浴びる 都バスで出社、昼食は社食で

社員5万人を率いる日本航空・西松 遙社長の倹約ぶりが、アメリカで称賛を浴びている。
東京・品川区の日本航空本社ビルで、多くの社員とともに西松社長が昼食をとっていた。
西松社長が食べていたランチの値段は、サラリーマンの平均昼食代570円よりも80円安い、490円だった。
実は西松社長、不況にあえぐアメリカで、称賛を浴びているという。
アメリカ自動車大手3社、いわゆる「ビッグ3」のトップらは、総額340億ドル、日本円でおよそ3兆2,000億円もの公的資金による救済を求めている。
ここ数年の経営不振にもかかわらず、巨額の報酬を得ていたうえ、公的資金投入を議論する公聴会には、専用ジェットで乗りつけ批判の的になっていた。
11月24日、オバマ次期大統領は「鈍感だね。アメリカで何が起きているかわかってるのかな」と話していた。
そんな中、西松社長の倹約ぶりが11月にアメリカCNNで紹介された。
このVTRがインターネット上に転載されると、20万件以上のアクセスがあるなど大反響を起こした。
2007年、日本航空が経営危機に直面した際、西松社長は自らの年収を960万円に減額した。
17日朝も雨の中、都営バスで出社した。
そして、社員との壁をなくすため、社長室ではなく、大部屋で仕事をし、ランチは社員食堂でとっていた。
西松社長は、会計もほかの社員と同じように精算していた。
西松社長は「オムライス、切り干し大根、みそ汁で490円! これでもちょっとカロリー多すぎるかなと思うんですけどね」と話した。
こうした西松社長に、アメリカ・ニューヨークの市民は「素晴しい見本だね。適切だよ」、「経済状況を考えると、責任ある行動だよ」などと称賛していた。
しかし、このアメリカの声に、西松社長は「はた迷惑な話で、ははは。別に、そんな特別なことをやっているつもりはないし、これが自然だと思ってるんですよ。この方が」と話した。
西松社長は、バスでの出勤や社食の利用は、倹約というより、社員との距離感をなくすためと話している。
社員は「庶民的ですよね。一緒に頑張っているっていう気がする」と話した。
そして、年収を減額したことは、日本航空が2007年に導入した、早期退職者制度を利用した880人の社員と同じ痛みを分かち合うためだという。
西松社長は「自分を慰めてやったところも、半分くらいありますからね。家族と会社では反応は違いますよね。家族は、『お父さん! 何てことするの!』と。こういう時に限ってですね、お風呂場の湯沸かし器は壊れるし、居間のエアコンは壊れるし。車を車検に出せば、大修理だしね。本当にね、2007年っていうのは散々でしたね」と話した。

[17日19時42分更新]

Fuji News Network.

恒例の“大掃除”で迎春準備

今年も残すところあと半月となり、佐賀県の武雄温泉ではきょう、新年の訪れに備えて恒例の大掃除をしました。

武雄温泉ではけさから、恒例の年末大掃除が始まりました。

竜宮城を思わせるたたずまいで温泉街のシンボルになっている、高さ12.5メートルの朱塗りの楼門では、長い笹竹を手にした従業員が、天井に積もったほこりなどを払っていきました。

また、かつて鍋島家の殿様専用だった「殿様湯」をはじめ、共同浴場や家族湯、それに旅館も今日は一年に1度だけの休業日。

お湯を抜いた広い浴槽をブラシでこするなどして、一年間の垢を落としています。

武雄温泉は、1300年近く前に記されたとされる「肥前国風土記」にも登場する、由緒ある温泉です。

元日は、朝6時に「初湯開き」をして、新年の初湯を楽しみたいという人たちを迎える予定です。

[17日17時46分更新]

RKB

二豊路:インリンさん、温泉街楽しむ /大分

12月17日17時4分配信 毎日新聞

 来年4月11日から別府市内で開かれる「現代芸術フェスティバル2009 混浴温泉世界」に出品予定のタレント、インリン・オブ・ジョイトイさん(32)が16日、別府市役所を表敬訪問した。
 インリンさんは、町の雰囲気をつかんだ上で出品作品を考える予定で、17日まで滞在する。すでに、温泉街や、商店街などを見て回り、鉄輪むし湯にも入ったという。
 出迎えた松丸幸太郎副市長は「とり天などをはじめとしたおいしい食べ物も多い」と別府をPR。インリンさんは「本当にいい町で、地獄蒸しプリンや温泉たまごなどが本当においしかった」と笑顔で話していた。

オンパク:別府で産声7年 地域おこしイベント、全国へ /大分

12月17日17時3分配信 毎日新聞

 別府市で始まった温泉泊覧会、略して「オンパク」が、全国に広がっている。地域の隠れた観光資源を掘り起こし、観光客と地元住民が共に楽しめるメニューを取りそろえたイベントだ。本家のオンパクを開催してきたNPO法人ハットウ・オンパク(別府市、鶴田浩一郎・代表理事)がさまざまな形で支援しており、関係者は「10年度には全国30地域で開催したい」と意気込む。【祝部幹雄、平野美紀、小原擁】
 ◇隠れた観光資源発掘
 オンパクは01年秋、別府市の旅館業界が中心となって「別府八湯(はっとう)温泉泊覧会」として始まった。路地裏探索や庭園を見ながら楽しむ落語、田植えや酒造り体験など、市内や近隣に眠る魅力的な観光資源を掘り起こしイベント化する。催しは年々増えて今春は105種類、計3600人が参加した。
 これが「新たな地域おこしの手法」と注目を浴び、06年度、北海道函館市・湯の川温泉が「はこだて湯の川オンパク」を開いたのを皮切りに、各地に広まった。今年度は10カ所で開催予定だ。
 国もブームを後押しする。NPOオンパクは07年度から経済産業省の「地域新事業活性化中間支援機能強化事業」の助成を受け、メンバーが開催希望地を訪れてイベントの手法を指導したり、ネットでの予約システムなどを提供している。
 宮崎県都城市や三股町では今年10月、16日間の「都城盆地博覧会」(通称・ボンパク)が開かれ、盆地の食や自然の良さを体感できる24イベントに約430人が参加した。「女性限定ワインバー巡り」と「都城島津邸コンサート」などが特に人気だったという。
 第三セクター「都城まちづくり会社」が中心になって実行委を作り、開催まで7回の講習会を開くなどNPOオンパクの支援を受けた。実行委の佐土原太志事務局長は「まち歩きイベントを計画する時に『ここを休憩場所に』などきめ細かな段取りを学んだ」と話す。
 福岡県久留米市では11月の1カ月間、市や商工会議所などで組織する実行委が「久留米ほとめき まち旅博覧会」を開催。1065人が散策を楽しんだ。
 豚骨ラーメン発祥の地で屋台や飲食店を飲み歩くツアー▽久留米絣(かすり)の機織り体験▽禅寺での座禅体験――など「秋の筑後路を食べて、見て、感じる」プログラム39種類。これをきっかけに、市中心部の飲食店などが3軒の飲み屋を3500円ではしごする「飲み歩きツアー」も始まった。
 「観光客だけでなく、市民が我がまちの良さを再発見してくれた」と実行委。地元の人が新たな魅力を発見するのも、オンパク型イベントの狙いだ。
 NPOオンパクの鶴田代表理事は「オンパクは、まちおこしにやる気がある人が集まり『自分たちも楽しい』ことを探していくスタイル。参加した人も楽しいのでリピーターになるし、地元の人がより深く地元を愛することになる」と、さらなる普及に走り回る決意だ。

冬山遭難救助訓練:県警山岳警備隊と航空隊が連携--高山の奥丸山や槍平一帯 /岐阜

12月17日12時1分配信 毎日新聞

 ◇北アの守り
 北アルプスの山岳救助に活躍する県警山岳警備隊の冬山遭難救助訓練が16日、高山市奥飛騨温泉郷神坂(かんさか)の奥丸山(標高2440メートル)や、槍平(標高1991メートル)一帯で始まった。県警航空隊と連携して2泊3日の日程で野営訓練や、ヘリを使った救助訓練などを行う。
 訓練には、飛騨方面隊(岸英樹隊長)の25人と、県警航空隊の中島健二郎隊長ら6人が参加。午前8時半から北アルプスへの登山口・新穂高温泉の登山指導センターで開始式の後、重装備をして雪上歩行訓練をしながら奥丸山を目指した。
 中島隊長は「奥丸山一帯は例年に比べ、積雪が少ないが過信は禁物。冬山では、装備が万全でも天候の急変などで思わぬ事故につながる」と話していた。【奈良正臣】

【特報 追う・地震半年】(下)「秘湯守る」再興の“同志” 栗駒山麓

12月17日8時3分配信 産経新聞

 ■共存共栄 行政に働きかけへ

 宮城県栗原市の栗駒山麓(さんろく)に点在する5つの秘湯、湯浜温泉、温湯(ぬるゆ)温泉、駒ノ湯温泉、湯ノ倉温泉、くりこま荘。いずれも地震で施設や源泉に被害を受けたが、ここに来てようやく復活の兆しが見え始めた。4日には湯ノ倉を除く4湯の経営者が集い、廃業しないことを“約束”。今後、湯ノ倉も含めた5湯がそろって再興を目指すという。それぞれ被害状況や将来の見通しに隔たりはあるが、それを埋めるほど“同志”のきずなは強く、深い。(渡部一実)

 4日、栗原市内の喫茶店に湯浜温泉の三浦治さん(54)、くりこま荘の菅原次男さん(67)、駒ノ湯温泉の菅原昭夫さん(53)らが顔をそろえた。「今後どうしよう」。互いの被害状況を知り、温泉再興の意志があるかないか、確認するためだった。

 会合を呼びかけたのは三浦さんと次男さん。両温泉とも建物の損傷はほとんどなく、源泉被害には新温泉を引くなどして対応済み。1日も早い営業再開を望んでいた。

 「やるなら5軒そろってやりたい。1軒でも欠ければ本当の復興にはならない」-。そう考える2人。最も気にかけていたのは、駒ノ湯の昭夫さんの動向だった。「彼は『自分の宿で犠牲者を出した』という自責の念が強い。再開に『うん』というだろうか」。

 駒ノ湯温泉は土石流に押し流され、5人が死亡、2人が行方不明のまま。7月末、記者会見した昭夫さんは「源泉も土砂に埋まり、もう一度やろうという気にはならない」。事実上の“廃業宣言”をしていた。

 そんな昭夫さんを説得する-。三浦さんと次男さんは情理を尽くした。「駒ノ湯は栗駒の秘湯のシンボル。歴史を絶やすのは惜しい」。「結局、宿屋は宿屋でしか飯が食えないんだよ」。さらに「『やる』と意思表示すれば駒ノ湯に工事が入る。(中断された)行方不明者の捜索再開につながるんじゃないか」。そして「1人じゃない。一緒に立ち上がろう」。

 じっと耳を傾けていた昭夫さんは、最後にはこう応じたという。「分かった。やる方向で考えたい」。

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 ゆっくりと回り始めた温泉再興の歯車-。その潤滑油は、人々を結び付けるさまざまな“縁”だった。

 三浦さんは昭夫さんと同じ高校で、同じ山岳部の1年先輩。誕生日も1年違いの同じ日だ。温泉宿に生まれ育った境遇も似ており、「兄弟のようなものだった」(三浦さん)。日ごろから交わしていた電話やメールが、被災後さらに頻繁になったのは言うまでもない。

 次男さんも昭和44年に「くりこま荘」を開業する際、昭夫さんの両親の薫陶を受けた。山荘経営のノウハウに始まり、山菜料理の作り方、客に対するもてなし…。温泉がなかったくりこま荘のため、源泉を1つ貸してくれたのも駒ノ湯だった。「彼らがいなければ私はいない。今こそ長年の恩返しがしたい」と次男さん。

 「平成の大合併」も温泉同士の結び付きを強めた。5つの温泉は駒ノ湯、くりこま荘が旧栗駒町、温湯、湯浜、湯ノ倉は旧花山村と別れていたが、平成17年4月、両町村などが合併し栗原市が誕生。自治体が統合されたことで温泉関係者の“垣根”も取り払われ、連携がより緊密になったという。三浦さんは「頭上に同じ栗駒山をいただく者同士。今後は歩調を合わせ『五湯の会』としてやってゆきたい」と力を込める。

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 再興に向けた当面の課題は、「土砂ダム」の撤去と寸断された道路の復旧だ。

 「物理的な復旧は行政の仕事で、われわれにできることは要望、陳情しかない。だからこそ個人で動くよりも、5軒がまとまって団体で動くべきだ」と三浦さん。

 復興が具体的に進むにつれ、被害の多寡などから、5軒の考え方に“温度差”が生じるおそれもある。だが、三浦さんは「みんなずっと共存共栄でやってきた。そのきずなは地震で壊れるほどやわじゃない」。そしてこう語気を強める。「『見切り発車』といわれようが、今は動かないと何も始まらない」。

 三浦さんらは年明け以降、定期的に会合を開催。各温泉の要望をまとめ、行政への働きかけを本格化させる予定だ。

 地震から半年-。栗駒山を覆っていた木々の緑は真っ白な雪に変わった。だが、山奥の秘湯を守り続けたい、そんな“湯守”たちの思いに変わりはない。