仙台で除雪車初出動 宮城県内、今冬一番の寒さ

12月8日14時20分配信 河北新報

 宮城県内は6日夜から7日未明にかけ、冬型の気圧配置が強まり、各地で平年より2、3度低い今冬一番の寒さを記録した。仙台市では除雪車が今季初出動した。寒気のピークは過ぎ、8―9日は平年並みの気温に戻る見込み。

 栗原市駒ノ湯では6日午後9時すぎ、最低気温が今季最も低い氷点下5.9度を記録。7日も最高気温が氷点下1.4度までしか上がらず真冬日となった。

 仙台市では、太白区秋保町馬場で7日午前2時までに約15センチの雪が積もった。規定の積雪量を超えたため、市は今季初めて大型除雪車を出動させ、秋保大滝―二口温泉間の県道約6キロを除雪した。

 仙台管区気象台によると、東北の上空約5000メートルに氷点下30度以下の冷たい空気が入り込み、6日夜から7日早朝にかけて山沿いを中心に雪を降らせた。8日の仙台は最高気温10度前後の平年並みの気温に戻るとみられる。

映画:「黒部の太陽」特別上映会 「観光・富山」一色に--大阪の会場 /富山

12月8日14時1分配信 毎日新聞

 ◇県ぐるみでPR
 映画公開40周年と毎日新聞大阪発刊120年を記念して7日、大阪市の梅田芸術劇場で開かれた超大作映画「黒部の太陽」の特別上映会(毎日新聞社主催)。会場では、協賛した富山県の観光関係者が来場者に富山の魅力をアピールした。
 劇場の2、3階ロビーには富山ブースが設けられた。
 富山の自然や海の幸などを紹介するポスターやのぼり、観光パンフレットがそこかしこに。物販品として、ますの寿(す)しや干物、しろえびせんべいなどが並べられた。富山からは桜井泰典・県観光課長や村山修二・黒部市観光振興・地域活性化マネジャーらも駆けつけPR。来場者は上映前や休憩時間に試食しながら、「これ、おいしい」と買い求めていた。
 上映会に先立ち行われたプレゼント抽選会では、宇奈月温泉宿泊券、立山黒部アルペンルート乗車券、黒部峡谷トロッコ乗車券、しろえびせんべい、立山の水などが、「とやま福袋」として抽選でプレゼントされ、当選者は大喜び。このほか、黒部峡谷マウスパッドや立山連峰カレンダーなどがもらえるプレゼント付き観光アンケート用紙も用意され、来場者はこぞって応募していた。
 休憩中にしろえびせんべいを購入した大阪府の女性(55)は、黒部峡谷を行くトロッコ電車のポスターを見ながら、「来年はぜひ富山から黒部ダムまで行ってみたい」と話していた。【相原洋】

伊予鉄道:松山市内観光めぐり、お得切符を発売 /愛媛

12月8日14時0分配信 毎日新聞

 伊予鉄道は今月から松山市の市内電車とバス1日フリー乗降券に市内7観光施設のチケットを付けた「松山城下めぐりきっぷ」=写真=の発売を始めた。
 同きっぷは大人2200円、小児(小学生)1100円。市内電車全線と、路線バスのうち東西線▽平和通り線▽都心循環東南線▽8番線▽空港線のJR松山駅―石手寺前区間が1日乗り放題。また松山城天守閣▽同ロープウエイ▽坂の上の雲ミュージアム▽子規記念博物館▽道後温泉本館又新殿▽子規堂▽石手寺宝物館――が利用できる。松山市駅いよてつチケットセンターとJR松山駅と道後温泉の両観光案内所で発売している。
 同社は定期観光バス「松山よくばりコース」を1日に廃止した。【古谷秀綱】

麻生首相:島原訪問 普賢岳災害、犠牲者に献花 被災地巡る /長崎

12月8日13時1分配信 毎日新聞

 地方遊説のため、6日に長崎入りして五島市、諫早市を巡った麻生太郎首相は7日、犠牲者44人を出した雲仙・普賢岳災害による火砕流で被災した島原市北上木場町を訪問。「雲仙岳災害記念碑」に献花し、犠牲者の冥福を祈った。雲仙普賢岳災害の犠牲者のため、首相が現地で献花するのは初めて。【柳瀬成一郎】
 前夜、雲仙温泉で宿泊した首相は午前9時半ごろ到着。吉岡庭二郎・島原市長が被害当時の状況や、報道陣などが多数被災した「定点」の場所などを説明。その後、記念碑に献花し、黙とうをささげた。
 献花後、吉岡市長は「防災は今後も国の援助が必要だと首相に訴えると、うなずいて聞いてくれました」と話した。記念碑は、07年11月の第5回火山都市国際会議に伴い、復興や防災への誓いを新たにするため建立された。
 献花に先立ち、首相は雲仙温泉・小浜温泉の旅館おかみとも懇談し、地域振興に向けた訴えなどに耳を傾けた。
〔長崎版〕

台風被害の旅館が4年ぶり営業再開 兵庫県の武田尾温泉「紅葉館」

12月8日11時37分配信 産経新聞

 平成16年10月の台風23号で浸水被害を受けた兵庫県宝塚、西宮両市境にある武田尾温泉の老舗旅館「紅葉舘」が12日、約4年ぶりに営業を再開する。廃業の危機を乗り越え、新館を建て替えての再スタート。松本孝一社長(65)は「もう一度、多くの人に愛される旅館を作りたい」と話している。

 武田尾温泉は武庫川上流の渓谷沿いに4軒の旅館がある。サクラを守り育てる職人を描いた作家、水上勉の小説「櫻守」の舞台としても知られ、サクラや紅葉の季節には多くの観光客が訪れる。

 4年前の10月22日夕、日本列島を襲った台風23号では、河川の増水で旅館2軒が浸水。明治26年に創業した紅葉舘も1階部分が被害に遭い、館内に大量の土砂や流木が流れ込んだ。

 紅葉舘は昭和58年と平成11年にも、台風や梅雨前線の影響で浸水し、約1カ月間の休業を余儀なくされた。松本社長は河川を管理する県に対し、安全確保のため護岸工事を求めたが、交渉は長期化。再開の見通しが立たず、一時は廃業も考えたという。

 再建を支えたのは、数百件に及んだ常連客の再開を望む声。「伝統ある旅館を途絶えさせてはいけない」と粘り強く交渉を続け、昨年10月、県の所有地との交換が決まった。

 今年5月、総事業費約8億円で新館建設に着工。約200人が宿泊できた旧館から規模は縮小するが、12室のコテージを設けるなど、くつろぎやすい旅館にし、名称も「紅葉舘 別庭 あざれ」に改称する。

 女将の松本富子さん(59)は「当時は周囲から孤立し、営業再開を考える余裕もなかった」と振り返り、松本社長は「4年間苦しかったが、支えてくれたお客さまに恩返しができるような旅館にしたい」と話している。

企業倒産:県内11月、今年最多の16件 昨年の120件、上回る可能性 /群馬

12月8日11時0分配信 毎日新聞

 民間の信用調査会社、帝国データバンク前橋支店によると、11月の県内企業の倒産は16件で前月より5件増え今年最多となった。今年11月までの件数の累計は113件で、同支店は「年間で前年の120件を上回る可能性があり、動向に注目したい」としている。
 倒産件数16件は、同じ方法で統計を取っている05年4月以降でも最多。負債総額は78億5100万円で前月比100億8900万円減った。ただ、10月の井上工業(高崎市)の超大型倒産(関連会社を含め負債総額125億円)の反動が大きい。
 16件の内訳はサービス7件▽建設4件▽小売2件▽製造・不動産・その他各1件。伊香保温泉で旅館を運営していた細萱サービス(旧伊香保ガーデン、負債総額29億円)、同じく轟ホテル(同20億円)、下仁田町の砂利採取業・神戸産業(同8億円)などが含まれている。
 また同支店は「消費が伸びない中で大型ショッピングセンターの出店が続き飽和状態だ。小規模小売業者への客足が遠のき倒産リスクが高まるとみられる」としている。【塩崎崇】

もちつき祭:女将の会会員、餅30キロをつく--塩原温泉 /栃木

12月8日11時0分配信 毎日新聞

 那須塩原市の塩原温泉で7日、師走恒例の「塩原温泉女将(おかみ)もちつき祭」(塩原温泉観光協会主催)が行われた。
 温泉旅館女将の会(田代純代会長、会員38人)の18人が半纏(はんてん)姿で集合。臼を3人の女将が囲んで杵(きね)をふるい、計30キロをつき上げた。塩原地区の「蟇沼(ひきぬま)もちつき保存会」の会員もかけつけ応援した。
 つき上げた餅は、あん餅や黄な粉餅などにして観光客に振る舞われたほか、神社へも奉納し今年1年の感謝と新年の繁栄を願った。【柴田光二】

燕・由規、秘湯巡りでスパッと回復計画浮上

12月8日8時2分配信 サンケイスポーツ

 ヤクルト・由規投手(19)が地元・宮城での“秘湯巡り”を計画していることが6日、分かった。同県の登米市・光ケ丘球場で震災チャリティーの野球教室を行った右腕は、地元の魅力を再確認。“秘湯巡り”で疲れた体をケアして、来季の飛躍を目指す。

 凱旋(がいせん)した地元・宮城で、その温かさに触れひらめいた。19歳の由規にしては渋すぎる趣味?。いや、これこそ来季への英気を養う最高の癒しなのだ。

 「温泉はリフレッシュできるから大好き。宮城のことをもっと知りたいし、県内の秘湯を制覇してみたいですね」

 1年目の今季は出場6試合(2勝1敗)だが、初体験の連続で心身ともに疲れはピークだ。有名な秋保温泉は知っていたが、2日続けて宮城県内を回り他にも峩々温泉(川崎町)、東蛇の湯(鳴子町)など秘湯の存在を初めて知った。それなら、秘湯巡りで疲れを癒そうというわけだ。

 この日はチャリティーオークションも開催。集まった約32万円を、6月の岩手・宮城内陸地震の復興支援として栗原市に寄付する予定で、地元還元もバッチリ。「やっぱり地元は最高ですね」と改めて故郷を再認識した由規。2年目の飛躍を目指す。

整備新幹線 未着工3区間 09年度着工 財源で火花

12月8日7時7分配信 西日本新聞

 九州新幹線西九州(長崎)ルート長崎‐諫早など未着工区間の2009年度着工をめぐり、政府と与党が対立している。次期衆院選をにらみ、09年度着工を政治的成果としたい与党は、財源確保のため着工条件の緩和を要求。政府は公共工事のばらまき批判を恐れ、抵抗している。与党は10日にも、着工要望を決議する方向で、政府・与党の攻防はヤマ場を迎える。

 「国土交通省はもっと夢をもってほしい。やる気がない」

 11月中旬、与党整備新幹線建設促進プロジェクトチームの会合では、議員の激しい言葉が飛び交った。「このままでは選挙に勝てない」など、露骨な発言もあった。

 九州の長崎‐諫早、北海道の新函館‐札幌、北陸の金沢‐敦賀の未着工3区間の最大の課題は、将来の財源を確保する見通しが立たないことだ。

 与党は、JR各社が開業区間の施設使用料として国に支払う貸付料を担保に資金を調達する方法を探った。国交省の試算によると、この手法では最大6000億円を建設費に充当できるが、3区間の総事業費は2兆円超で、遠く及ばない。

 財源を積み増すため、与党内から、04年12月の政府・与党申し合わせを変更する考えが浮上した。新規区間の工期の「おおむね10年」を延長するというのだ。

 現在、整備中の九州新幹線鹿児島ルート(博多‐新八代)、西九州ルート(武雄温泉‐諫早)など5区間は全区間で事業が終わる17年度まで、国の公共事業費など総額2兆7000億円を財源として充当する。

 未着工3区間を09年度に着工した場合、公共事業費から充当できるのは、事業終了年の18年度分(推計1300億円)だけとなる。工期を延長すれば、事業終了年度が遅くなる分、公共事業費からの充当額が増えるという思惑だ。

 政府は抵抗している。工期延長について、金子一義国交相は会見で「節度を失ってはいけない」と批判。「選択と集中」で効率化を図る公共事業のあり方を訴えた。

 貸付料を担保に資金を調達する手法も、試算はJR各社の了解を得ていない。国交省幹部は「財務省は、算定基準があいまいとして認めないかもしれない」と話す。

 それでも、与党議員は「最後は政治の決断だ。後は役所にきちんと押しつけられるかどうかだ」と意気込む。一方、国交省は「財源のめどが立たぬまま、リスクを抱えて着工すれば、世論の批判を浴びるのは必至」と防戦の構えで、攻防の行方は予断を許さない。

 (東京報道部・斉田康隆)

<雑記帳>山形・天童で「平成鍋合戦」

12月7日19時2分配信 毎日新聞

 名物鍋を競う山形県天童市の「平成鍋合戦」(天童商工会議所主催)が7日あった。北海道や東北、ブラジル、ニュージーランドなど34の屋台が集まり、約4万人が熱々、ふうふうと舌鼓を打った。

 雪が舞ったこの日、最高気温は今冬最低の3.5度。天童温泉組合の女将(おかみ)や料理研究家らが味、値ごろ感を審査した。最安値200円を付け人気を集めた秋田県大曲商工会議所青年部の納豆汁が1位に輝き、「第14代平成鍋将軍」に選ばれた。

 他の鍋は300~500円。不況下にあって、おこげと温泉卵入りの納豆汁は安くて体も懐もポッカポカにしてくれた。【細田元彰】